マインクラフトの教育的効果って?6つ紹介!

子どもたちに大人気のゲーム・マインクラフト。
最近は「マインクラフトでプログラミング!」など目にすることも増えてきて、
マインクラフトは教育ツールとして注目されています。
…とはいえ

マイクラってゲームだけど学びになるの…?
と思う方も多いと思います。
今回は、マイクラの教育的効果についてご紹介します!

マイクラは、子どもたちのさまざまな力が育まれるといわれています。1つずつご紹介します!
子どもたちに大人気!マインクラフトとは?

Minecraft(マインクラフト)は、
ブロックでできた世界で、冒険をしたり、建築をしたり、動物を育てたり、
自由に楽しむことができるゲームです。
「デジタルなレゴブロック」ともいわれています。
子どもたちにマイクラの話をすると目がキラキラ輝き、笑顔になるゲームで、
学校で聞くとクラスのほとんどの子どもたちが『マイクラを知ってる・やったことがある』と答えるくらい人気があります。
▼マインクラフトについて詳しくはこちらの記事をご覧ください

マインクラフトは教育版もあります
マインクラフトには、
「マインクラフト教育版(Minecraft Education Edition)」が用意されています。
化学系のアイテムや黒板などの教育向けアイテムが追加されていたり、プログラミングがしやすかったり、学校や塾など集団でプレイしやすい機能が追加されていたりするなど、
教育に使いやすい機能が追加されています。
世界でも、日本でも、小学校、中学校、高校や、プログラミング教室、フリースクールなど
さまざまな場所で学びに使われています。

マインクラフトで育まれる教育的効果
マインクラフトは、決められたストーリーやゴールがありません。
自分で「これをやりたい!」という気持ちから、自分で目標を設定して、進めていく必要があります。

またマイクラを進めていくとさまざまなトラブルがあったり、わからないことが出てきます。
それも自分で考えて、調べたり、いろいろ試してみたり、自ら学び、解決しようとします。
今自発的に学びたい!と思う子どもたちが少なくなっていると言われている中、
マインクラフトを学びに活用することで、「一方的に教える」ではなく「自分から学ぶ」主体性を育むことができます。
マインクラフトではブロックを組み合わせることで自由に建物や道、さまざまな小物など、
オリジナルの世界を創り出すことができます。
ゲームは、3歳でもできるくらいシンプルなシステムと操作で、
小学生の子どもでも自由に創造力を発揮することができます。

小さな建物から、現代的な街、かわいいファンタジーな村、江戸時代の世界、
見たことがない想像の世界など…
無限に広がるデジタルの世界で楽しく手を動かして作りながら、子どもの創造力を育むことができます。
また、ブロックも立方体、階段、ドア、ガラス、植物など種類が限られているため、
例えば机を作るにも、机というブロックはなく、いくつかの形を組み合わせる必要があり、
そこでも創造力や工夫が必要です。

うちの子どもは、マイクラやり始めてからレゴが上手になるなど、
現実世界のモノづくりへの相乗効果もありました!
マインクラフトで建物を作るためには、ただブロックを積み上げるだけでは完成しません。
家が完成するためには、まず家を作る位置を決め、整地をし、柱→壁→屋根→窓やドアなど、さまざまな工程があり、それを順序だてて作っていくことが必要です。

また、サバイバルで家を建てるには、素材を集める時間や、木が育つ時間、必要な量などさらにさまざまなことを考えて、実際に作業しながら作る必要があります。
このように、ものごとを整理し、順序だてて考え、完成に向けて手を動かして作業していくことで、論理的思考が育まれます。

子どもたちは「家を作りたいな」と思って作っているだけで、マイクラでは自然と論理的思考が育まれていきます
マインクラフトでは共同作業をするが可能です。
マインクラフトをやったことがある子、そうでない子、さまざまな子どもたちがいます。
また、建築が得意な子、周りをサポートするのが得意な子など、子どもたちの得意分野があります。

それぞれの得意を活かして役割を分担しながら、1つの目標に向かって協力し合うことで、コミュニケーション能力が育まれます。
マインクラフト教育版では、MakeCodeというブロックを組み合わせてプログラミングするモードを、ボタン1つで起動することができます。
立体的な空間で、プログラミングを学ぶことができます。

普段からマインクラフトで遊んでいる子どもたちは、初めて触るツールではなく、すでに馴染みのあるツールを使って、例えば普段やっていることをプログラミングでやってみるなど、これまでやってきたことの延長でプログラミングを学ぶことができます。
また、マイクラには「コマンド」という文章を打ち込むプログラミングもあり、さまざまな仕掛けを作ることができます。
プログラミングの楽しさや、本格的なプログラミングを学ぶ入り口として活用することも可能です。
マインクラフトには、化学を学ぶためのブロックや電子回路を作るためのブロックなどが用意されています。
シンプルな動作で自由にできる立体空間であるため、
理科だけでなく、算数や社会などさまざまな教科と組み合わせて活用することが可能です。
STEAM教育のツールとしても使うことができます。

文部科学省では、STEM(Science, Technology, Engineering, Mathematics)に加え、芸術、文化、生活、経済、法律、政治、倫理等を含めた広い範囲でAを定義し、各教科等での学習を実社会での問題発見・解決に生かしていくための教科等横断的な学習を推進しています。
(引用:文部科学省HP:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/mext_01592.html)
現実の社会は、教科でわかれているわけではありません。
算数も理科も社会も国語も図工もバラバラや区切りはなく、全てがつながって、社会ができています。
マインクラフトは、地球をシンプルにしたような3D空間。現実の社会と同じように、教科のすべてがつながっている空間として捉えることができるため、STEAM教育をしていく場として活用することができます。

他にもまだまだマインクラフトの教育効果があると言われていますが、代表的なものをご紹介しました!
先生やパパママのアイデアで、もっといろいろな活用をしていくことができると思います。
マインクラフトの子どもの全国大会もあります
日本では「Minecraftカップ」という子どもたちの全国大会もあります。
毎年、社会問題を題材にしたテーマがあり、地区大会→全国大会と進み、大人にプレゼンをします。
第6回大会(2024年度)は、「全国・海外からエントリー数15,000人以上、作品数は774点」も応募があったそうです。
(公式HPより:https://minecraftcup.com/16698/)
大会の様子は、Minecraftカップのホームページや、youtubeにありますので、ぜひ子どもたちが本気で取り組んでいる様子を一目でも見てみてください。

2025年2月の第6回全国大会の様子(各回youtubeで見ることができます)
まとめ
マインクラフトは、さまざまな教育効果があるといわれていて、これから日本でも世界でもますます教育に活用されていくこと思います。
このサイトでは、先生やパパママにマインクラフトのことを知ってもらい、活用していくお手伝いができたらなと思っています。
この記事が、なにかお役に立てれば嬉しいです。